家の北側や北東の庭は、朝には日が差しても、日中には建物の陰になります
バラを植えるには日当たりが足りないのでは、と迷った場所ですが、実際に育ててみると美しい花を楽しめる品種がありました
今回は、日が当たる時間の短い庭で咲いたアイスバーグ、サイラス・マーナー、ボレロ、デスデモーナを紹介します
花の写真だけでなく、植えている場所、花つき、病気や枝の扱いで気になったこともまとめました

朝だけ日が当たる庭は、どんな場所?
サイラス・マーナーとデスデモーナは、午前中に東側から日が差し、午後には日陰になる場所で育てています
ボレロは家の北東の角で、朝日が当たった後、日中は日陰になります
アイスバーグは北側の西の角に植えています
朝1時間ほどの日光で咲いていた記録もありますが、春の栽培記録では夕方に西日が当たる日もありました
4品種の中でも特に日当たりの悪い場所で、よく花を咲かせてくれるのがアイスバーグです
日が当たる時間の短い庭で咲いた4品種を比較
| 品種 | 植えている場所 | 楽しめた花・長所 | 気になった点 |
|---|---|---|---|
| アイスバーグ | 北側の西の角 朝の短時間と、時期によって夕方の西日 | 特に日当たりの悪い場所でも房咲きの白い花 春以降も繰り返し咲く | 黒星病にかかることがある 香りは控えめ |
| サイラス・マーナー | 午前中に日が当たり、午後は日陰 | 小ぶりのピンクの花 黒星病への強さ | 枝が横へ広がるので誘引 |
| ボレロ | 北東の角 朝日が当たり、日中は日陰 | コンパクトな株に花が多い 淡いピンクから白への変化と強い香り | 硬く鋭いトゲが多い 育てた株の成長はゆっくり |
| デスデモーナ | 北側 午前中は東から日が差す | 大苗を植えた翌春からよく咲いた ピンクから白へ変わる丸い花 | ここで紹介する花つきは植えつけ後の一番花の記録 |
アイスバーグ〜日当たりが一番悪い場所でも、よく咲く白バラ

日当たりの悪い場所に植えるなら、まず思い浮かぶのはアイスバーグです
育てているバラの中で一番日当たりが悪くても咲くバラだと思っています
白い花が房になって咲き、北側の庭を明るく見せてくれます
2022年の春は3月に植え替えましたが、4月には蕾がつき、5月10日に一番花が咲きました
南側のバラが一番花を終えるころ、北側のアイスバーグが満開になりました
春以降も繰り返し咲き、秋や冬にも花を楽しめています

ただ、日当たりの悪さに強いことと、黒星病に強いことは同じではありません
薬剤散布が少なかったときには黒星病が出て、葉を落としたこともあります
それでも新しい葉を出し、また花を咲かせてくれるところが頼もしいです
豪華な大輪の花や強い香りより、庭で繰り返し咲く白い花を楽しみたい方におすすめしたい品種です
アイスバーグの花つきと、育てて気づいた長所・欠点を見る
北西の庭で迎えたアイスバーグの春の一番花を見る
サイラス・マーナー〜午後は日陰でも、ピンクの花を楽しめた

淡いピンクのイングリッシュローズを育てたいなら、サイラス・マーナーがおすすめです
午前中だけ日が当たり、午後には日陰になる場所に植えていますが、よく蕾をつけてくれます
花は小ぶりで、咲き進むと中央にボタンアイが見えます
黒星病への強さも気に入っています
夏に2〜3か月ほど薬剤散布をしなかったときにも、葉を落としませんでした
隣のバラが葉を落とす中で、葉が茂っていた姿が印象に残っています

枝はあちこちへ伸びるので、フェンスに留めて育てています
同じ場所で育てるザ・ウェッジウッド・ローズほど大きく場所を取りませんが、枝を広げる余裕は欲しいです
白い花が多くなりがちな北側の庭に、ピンクの花を加えたいときにも魅力的な品種です
デビッド・オースチン公式の半日陰向けのバラ紹介でも、サイラス・マーナーが挙げられています
公式の記事は1日4時間以上の日光がある場所を想定しています
サイラス・マーナーの半日陰での育ち方と花を見る
5月の一番花の栽培記録を見る
ボレロ〜北東の庭で、コンパクトな株いっぱいに咲いた

ボレロは家の北東の角で育てています
朝は東からの光が当たり、日中には日陰になる場所です
2022年の春は4月下旬から花が開き、5月には小さな株いっぱいに花が咲きました

花の中心に残る淡いピンクと、外側の白の組み合わせが素敵です
咲き進むと白くなり、強い香りも楽しめます
コンパクトなので、枝を大きく広げるスペースがない場所にも選びやすいバラだと思います
黒星病にも強く、月1回の薬剤散布できれいな葉を保てていました
ただし、トゲは硬く鋭く、かなり多めです
冬の葉取りや剪定では、手を近づけるときに気を使います
ボレロの香り・耐病性と、トゲの注意点を見る
北東の庭で咲いた春のボレロを見る
デスデモーナ〜北側の庭で、大苗を植えた翌春から開花

デスデモーナは家の北側で、午前中は東側から日が差し、午後は日陰になる場所に植えています
冬に植えた大苗が初めての春を迎え、まだ小さな株なのに次々と花を咲かせてくれました
白いバラだと思っていたので、初めの花が淡いピンク色だったことに驚きました
咲き進むと白くなり、花弁が重なって丸くまとまる姿が美しいです
ボレロも好きですが、花の形はデスデモーナの方が好みです

日当たりが十分とはいえない場所でも、植えた翌春から花を楽しめたことが嬉しかったです
イングリッシュローズらしい丸い花を、北側の庭で楽しみたい方に紹介したい品種です
北側の庭で咲いたデスデモーナの一番花と花色の変化を見る
大苗の植えつけから翌冬までの成長を見る
ほかに、日当たりの短い庭で育てている3品種
ザ・ウェッジウッド・ローズ
日当たりの悪い場所でも枝がよく伸び、大きく豪華な淡いピンクの花を咲かせてくれます
ただ、枝があちこちへ伸び、細い枝で花を支えきれず、下を向いたり地面についたりすることがあります
フェンスに誘引する場所があるなら、とても魅力的です
半日陰で育てたザ・ウェッジウッド・ローズを見る
ロクサーヌ
北側の日当たりの悪い場所でも元気に育ち、7月の記録では黒星病が出ず、きれいな葉を保っていました
透明感のある淡いピンクの咲き始めが可愛らしいです
夏は花が白っぽくなり、猛暑や雨で花弁が傷むことがありました
北側で育てたロクサーヌの春と夏の花を見る
クレア・オースチン
北側の、午後には日陰になる場所でも春に蕾をたくさんつけました
柔らかなクリーム色から白へ変わるカップ咲きの花と、ミルラの香りが魅力です
花もちは長くなく、雨で花弁が傷んだり、黒星病にかかったりすることもあります
午後は日陰になる庭で咲いたクレア・オースチンを見る
赤や黄色のバラは、日当たりが少ないと咲かない?
日照時間が短い庭には白や淡いピンクのバラを選んできましたが、花色だけで日陰への強さを決められるわけではないようです
英国王立園芸協会(RHS)の品種選びの資料には、北向きの壁や半日陰向けとして、赤いドルトムントや黄色いグラハム・トーマスなども挙げられています
赤や黄色だから候補から外すより、その品種が半日陰向けに紹介されているかを確かめたいです
日当たりの短い庭に、どのバラを植える?
特に日当たりが悪い場所で繰り返し花を楽しみたいなら、アイスバーグをまず候補にしたいです
ピンクの花と黒星病への強さならサイラス・マーナー、コンパクトな株と強い香りならボレロがおすすめです
丸い花とピンクから白への変化を楽しみたいなら、デスデモーナも魅力的です
淡いピンクの花を中心に選びたい方は、育てた経験で比較した淡いピンクのバラ5選もご覧ください










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