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バラ初心者のためのバラ栽培用語集

バラ初心者がバラ初心者のために集めました

A〜Z

ADR認証・・・ドイツで作られたバラの品種認証システム。その審査は世界で最も厳しいことで知られる。

花の美しさ・連続開花性・耐寒性・耐病性などが一定の基準を満たした品種だけが認証される。現在200品種強がADRローズとしての認証を得る。

過去に認証された品種であっても、現在の基準に満たなくなったものは認証が取り下げられることがある。「アンジェラ」、「アイスバーグ」などが認証を取り消されている。

2002年にADRを受賞した「ノックアウト」

あ行

アザミウマ(スリップス)・・・アザミウマ目の昆虫の総称。体長1〜2mmと小さい。花弁の間に黒い点のように見える。花色が褐色になったり、しみなどができる。蕾が被害を受けることもあり、その場合は花が咲かなくなることもある。

アブラムシ・・・

アブラムシ

一番花(いちばんばな)・・・その年の春に一番目に咲いた花のこと。一番花が散った後に咲くのが二番花、その次が三番花となる。

一季咲き・・・一年に一度だけ、春に咲く品種のこと。

イングリッシュローズ・・・イギリスのデビッドオースチン社作出のバラのこと。イギリスのバラ全てをイングリッシュローズというわけではない。

代表作は「グラハム・トーマス」、「メアリーローズ」など。

「メアリーローズ」

ウォータースペース ・・・鉢の上部の土が入っていない部分のこと。水やりの際、この部分に溜まった水が土に染み込む。この部分が少ないと、土全体に水が行き渡らないため、根が土全体に張らなくなってしまう。

うどんこ病・・・新芽・葉・花の付け根等に白い粉が吹いたようになる病気。バラでは黒星病(黒点病)に次いで被害が多い。

被害を受けた部分は縮れて生育が悪くなる。春と秋に多い。

うどん粉病を発症した葉

枝変わり・・・ある枝に本来とは異なる花の色などの形質がでたとき、その枝を接ぎ木や挿し木で殖やし、新しい色や形質を固定させて新しい品種として発表したもの。

例として「ピエール・ド・ロンサール」の枝変わりの「ルージュ・ピエール・ド・ロンサール」「ブラン・ピエール・ド・ロンサール」「ロゼ・ピエール・ド・ロンサール」などがある。

「ピエール・ド・ロンサール」

オオタバコガ・・・幼虫がバラの蕾を食べる。

オオタバコガの幼虫
食べられたボレロの蕾

オルトラン・・・殺虫剤。水で薄めて使う「水和剤」と土に撒く「粒剤」がある。コガネムシの幼虫やアブラムシ駆除に効果がある。

か行

カップ&ソーサー・・・花を横から見た時にティー・カップのような形をしているものをカップ咲きと呼ぶ。そのうち外側の花弁が後方に反り返るもののこと。

カップ咲き・・・花を横から見た時にティー・カップのような形をしているもの。

カップの浅いものをシャロー・カップ咲き、深いものをディープ・カップ咲きと呼ぶ。

ディープカップ咲きの「ジュード・ジ・オブスキュア 」

カミキリムシゴミダラカミキリ)・・・バラの株元に産卵し、孵化した幼虫(テッポウムシ)が幹の内部を食べる。株元におがくずのようなものがあれば幼虫がいることが多い。

カミキリムシの幼虫に食べられた枝は枯れ、株元を食べられるとバラの株ごと枯れてしまう。

ゴミダラカマキリ

クォーター・ロゼット咲き・・・花を横から見た時に平たく、外側の花弁ほど大きく、中心に近づくほど小さくなりながら整然と配列している咲き方をロゼット咲きと呼ぶ。その中でも、花心が数個に割れているもの。

クライミング・・・つる性のバラのこと。

黒星病(くろほしびょう)・・・黒点病(こくてんびょう)とも言う。バラで一番被害の多い病気。雨やそのはねかえりによって病原菌が葉から侵入し、葉に黒い斑点が表れ、やがて黄色くなって落葉する。

剣弁高芯咲き・・・花弁の先が尖って(剣弁)外側に反り返って整って咲く(高芯咲き)バラの咲き方。

剣弁高芯咲きの「新雪」

コガネムシの幼虫・・・バラの根を食べる害虫。被害に遭うと葉が黄変して株が弱る。カブトムシの幼虫を小さくしたような見た目。

コガネムシの幼虫

コルデス・・・ドイツのバラ育種生産会社。低農薬・無農薬で育てられるバラを多く作出。代表作は、「ノヴァーリス」、「クリスティアーナ」、「フロテンティーナ」など。

木立性(こだちせい)・・・バラの樹形の一つ。ブッシュローズとも呼ばれる。枝が比較的太くて硬く、自立する。四季咲き性のモダンローズやチャイナ系やティー系に多い樹形。四季咲き。

ゴミダラカミキリ・・・カミキリムシ

さ行

サイドシュート・・・枝の途中から伸びる勢いのある枝。ベーサルシュート と同様に次の年以降に株を作る重要な枝。

ベーサルシュート同様、他の枝よりも低い位置でソフトピンチする。ピンチを怠ると枝の先がホウキ状になって蕾を付ける。

シャロー・カップ咲き・・・花を横から見た時にティー・カップのような形をしているものをカップ咲きと呼ぶ。そのうちカップの浅いもののこと。

樹形・・・バラの樹形には大きく分けて「木立性(ブッシュ)」「半つる性(シュラブ)」「クライミング(つる性)」がある。

樹勢・・・株の勢いのこと。株が勢いよく育つことを「樹勢が強い」と言う。

シュラブ・・・半つる性のこと。半つる性とは、低木にならずに枝を大きく長く伸ばしていく樹形。

短く刈り込めば、ブッシュローズと同じように、つるを伸ばせばつるバラのように扱うことができる。

オールドローズやイングリッシュローズの大部分がシュラブに含まれる。

スリップス・・・アザミウマのこと。

ソフトピンチ・・・手でピンチ(蕾や葉、枝を切り取る)すること。ハサミで切るより下部へのダメージが少ない。

た行

ダマスク・・・華やかで甘さのある、いわゆる「バラの香り」。

タンタウ・・・ドイツのバラ育種生産会社。代表作に「レイニーブルー」、「ハンス・ゲーネバイン」などがある。

「レイニーブルー」

中耕(ちゅうこう)・・・株元の土の表面を軽くかいてほぐすこと。これをすることで水はけや通気性が良くなり根が元気になる。

チュウレンジハバチ・・・オレンジ色の腹の黒い虫。バラの茎にお尻の針を刺して産卵する。幼虫は葉を食べる。

チュウレンハバチ

デビッド・オースチン・・・イギリスのバラ育種生産会社。デビッド・オースチン社のバラを「イングリッシュローズ」と呼ぶ。

ディープ・カップ咲き・・・花を横から見た時にティー・カップのような形をしているものをカップ咲きと呼ぶ。そのうちカップの深いもののこと。

デルバール・・・フランスのバラ育種生産会社。カップ咲きやロゼット咲きのバラと、花色に絞りが入った個性的なバラの両方を育種。

代表作に「ナエマ」「シャンテロゼミサト」「クロード・モネ」などがある。

殿堂入りのバラ・・・3年に1回開催する世界バラ会議で選出される「世界中で愛されている名花」。世界中のどの環境でも育てやすく普遍的な美意識から選ばれた美しさを持つ、栄誉あるバラのこと。

これまでに「アイスバーグ」「ニュードーン」「ピエール ・ド・ロンサール」「グラハム・トーマス」などが選ばれている。

2009年バンクーバー大会で選ばれた「グラハム・トーマス」

テッポウムシ・・・カミキリムシの幼虫。

な行

夏剪定・・・8月下旬〜9月上旬にかけてバラの枝を切ること。秋にバラを一斉に、好みの高さで咲かせるために行う。

夏の暑さで弱った株・つる性・半つる性の品種には行わない。

根鉢・・・植物を鉢から抜いたときにその株についている根と土が一塊りになっている部分のこと。

は行

ハークネス・・・イギリスのバラ育種生産会社。代表作に「スージー」、「プリンセス・オブ・ウェールズ」などがある。

ハードピンチ・・・枝をハサミでピンチ(蕾や葉、枝を切り取る)すること。

波状弁咲き(はじょうべんざき・なみじょうべんざき)・・・花弁が強く波打つ花形。「オデュッセイア」「スパニッシュビューティ 」など。

波状弁咲きの「スパニッシュビューティ」

バラゾウムシクロケシツブチョッキリ)・・・バラの新芽や蕾を食べる。

バラゾウムシ

半剣弁高芯咲き(はんけんべんこうしんざき)・・・半剣弁(花弁の縁が外側に反り返り、花弁の先が尖る「剣弁」と花弁の先が丸い「丸弁」の間の形)の形の花弁が高芯咲き(横から見たときに中心が盛り上がる咲き方)に「なったもの。

半剣弁高芯咲きの「ラ・フランス」

半日陰・・・1日に3〜4時間日が当たる場所のこと。直接太陽の光が当たらなくても周囲がひらけていて明るい場所は「明るい日陰」という。

ブッシュ・・・木立性(こだちせい)とも呼ばれる。バラの樹形の一つ。枝が比較的太くて硬く、自立する。四季咲き性のモダンローズやチャイナ系やティー系に多い樹形。四季咲き。

ベーサルシュート・・・ 株の根元から生えてくる勢いのある新芽。根元の太さに対して先が急激に細くなっている。次の年以降に株を作る重要な枝。

四季咲き木立性バラのベーサルシュートは他の枝よりも低い位置を手で折る(ソフトピンチ)。これを怠ると先端がホウキ状になり蕾を多く付けるが、これは株の成長に悪影響を与える。

枝の途中から出る新芽はサイドシュート。

宝珠弁咲き(ほうじゅべんさき)・・・宝珠弁とは先が尖った形の花弁のことで、この形の花弁を持つバラの咲き方を言う宝珠弁咲きと言う。

比較的新しい品種によく見られ、人気がある。「ノヴァーリス」や「シャリマー」、「ガブリエル」などが宝珠弁咲きとして知られる。

宝珠弁咲きの「ガブリエル」

ボタンアイ・・・ロゼット咲きの重なり合った花びらが開いていき、花の中心付近の花弁が内側に向かって巻き込み、ボタンのように見える部分。

美しいボタンアイの「ベルドゥクレシー」

ポンポン咲き・・・外側の花弁が、付け根から下向きになるまで強く反り返り、花を横から見ると球形に近い形に見える咲き方。

ポンポン咲きの「夢乙女」耐病性があり育てやすい。

ま行

丸弁平咲き・・・花弁の縁が外側に反転しないものを丸弁、花を横から見た時に平らなものを平咲きという。この二つを合わせた咲きかたを丸弁平咲きという。

ミルラ香・・・バラの香りの一種。ミルラとはイギリスでガーデンミルラまたはスイートシスリーと呼ばれるハーブのことを指すが、このハーブに似た香りを持つことから、ミルラ香と表現される。

フェンネルのような甘い香りを放つアニスに似た香りと言われる。

メイアン・・・フランスのバラ育種生産会社。代表作は「ルージュ・ピエール・ド・ロンサール」や「ボレロ」など。

芽かき・・・まだ開いていない蕾を摘み取ること。

や行

ヨトウムシ・・・夜盗虫。バラの葉を食べる害虫でヨトウガという蛾の幼虫。昼の間は土に隠れていて夜になると活動を開始し、花やつぼみ、葉を食べる。

ら行

ロサ・オリエンティス・・・日本のバラ育種生産会社。代表作はシェエラザード、オデュッセイアダフネ、シャリマーなど。

ロゼット咲き・・・花を横から見た時に平たく、外側の花弁ほど大きく、中心に近づくほど小さくなりながら整然と配列している咲き方。

特にロゼット咲きの中でも花心が数個に割れているものを、クォーター・ロゼット咲きと呼ぶ。

わ行

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