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バラ初心者が栽培したサイラス・マーナー①イングリッシュローズ期待の新品種!

2022年5月発行の「New Roses 2022 vol.31」で「50年以上の歴史が誇る今のイングリッシュローズの最高傑作」としてあげられているのがサイラス・マーナー。確かに病気になりにくく、花も美しい良いバラです。春の一番花はこちら(「サイラス・マーナー」④)5月の開花はこちら(「サイラス・マーナー」⑤)6月の二番花はこちら(「サイラス・マーナー」⑥)

サイラス・マーナーはどんなバラ?

イングリッシュローズの新品種

毎年バラの新品種が発表されますが、サイラス・マーナーは2020年に発表された新しいイングリッシュローズです。

5月上旬の花の写真。小ぶりの花が次々に咲きます。

イングリッシュローズは初心者にも比較的育てやすいものが多く人気。でも、最近のバラは耐病性が高いものが多いため、古いイングリッシュローズの品種は、今の基準で言うとそれほど耐病性が高くないこともあります。

その点、最近発表された新品種は古いものに比べ、耐病性に優れ、さらに育てやすくなっています。同じくインングリッシュローズ新品種のザ・ミル・オン・ザ・フロスも黒星病になりにくく、育てやすいと感じています。

写真は5月上旬の花。小ぶりですが、イングリッシュローズらしい美しい花です。

花弁がギュッと詰まっています。

半日陰でも花が咲く

イングリッシュローズは日当たりを好むものが多く、半日陰可のものが少ないです。でもこのバラは珍しく「多少の日陰でも可」とあったので半日陰に植えてみました。午前中は日が当たりますが、午後には日陰になってしまう場所です。問題なく花が咲きました。本当に日陰に強いようです。

4月に咲いた花の咲き始めの写真。

家の北側に植えたイングリッシュローズのクレア・オースチンも順調に育っているので、イングリッシュローズでも多少の日陰なら大丈夫なのかもしれません。

下は大苗を植えて2年目のクレア・オースチンの5月上旬の写真です。午前中は東側からの日があたりますが、午後には日陰に。

栽培して気付いたサイラス・マーナーの魅力

花付きが良い

よく蕾をつけます。まだ小さな株で、先に株を大きくしたいので、今は花をあまり咲かせたくありません。そこで、せっせと蕾を摘みます。でも、夏の間もうっかりすると花が。写真は蕾を摘みそこねて真夏に咲いてしまった花です。花径3センチくらいの小さな花。

花が美しい

中輪のカップ咲きで花色は薄めのピンク色です。花の中央にボタンアイがあります。とても可憐で美しい花です。まだ株が小さいせいか、花も小さく小中輪です。

4月に撮影した先始めの花。美しいカップ咲き。

先進むと中央にボタンアイが。

香りはダマスクにティーの中香。花がまだ小さいせいか、それほど強くは香りません。

栽培して気付いたサイラス・マーナーの欠点

株が暴れる

枝が上に向かってスッと伸びるのではなく、あちこちに向かって伸びます。花は美しいですが、枝ぶりのせいで少し乱雑な印象。まだ枝が細いからかもしれません。株が育ったら整うかと期待しています。

5月上旬の写真。コンパクトな株にたくさんの花が咲きます。

樹高は1m程度しか伸びないそうなので、コンパクトで場所をとりません。狭いスペースにも植えられそう。最近はコンパクトなバラが人気です。多くの種類のバラを植えたい場合、コンパクトなバラは大歓迎です。

こんな方におすすめ

半日陰でイングリッシュローズを育てたい

あまり日当たりが良くない場所に植えていますが、蕾をよく付けます。半日陰でも問題なく育ちそうな気がします。

写真は5月上旬の花が咲き始めた頃のものです。枝は左右に広げ、アイアンフェンスに留めてあります。

手間をかけないでイングリッシュローズを咲かせたい

イングリッシュローズは通常、病気に強くて初心者向けと言われているものでも、月2回程度の薬剤散布が必要になります。でもこのバラは黒星病に強いようで、夏の間2〜3ヶ月薬剤散布をサボっていたのにもかかわらず葉を落としていません。

隣のダフネが黒星病で葉を落としてしまったのに、このサイラス・マーナーは葉が茂っています。黒星病に相当強いのではないか?と思います。ダフネより強いのは相当ですね。

下の写真は10月1日のもの。小さな花が咲いています。

1月10日の写真です。真冬にもかかわらず、花が咲いてくれました。

蕾も。

1月18日、雪が降りましたが、花弁の痛みもなく、まだきれいに咲いています。

1月下旬になりました。まだ咲いています。もうそろそろ剪定をしないといけませんが、日当たりが悪く寒い場所なので、あと伸ばしにしています。

初心者へのおすすめ度

★★★★☆

黒星病に強くて育てやすいバラ。何より、日当たりがイマイチの場所で元気に育ってくれるのが嬉しいです。イングリッシュローズは日陰に強い品種が少ないので、このバラは貴重。

写真は5月上旬。日が当たるのは午前中の数時間ですが、こんなに花を咲かせてくれます。サイラス・マーナーの一番花が咲いた5月の記録はこちら(「サイラス・マーナー」⑤)

特に欠点は思い当たりませんが、枝があちこちに向かって伸びるのが、欠点といえば欠点かも。誘引してしまえば問題ないのですが。

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