淡いピンクのバラは、庭に咲いている姿も、切り花にして部屋に飾った姿も美しく素敵です
ただ、同じ淡いピンクでも、花の形や香り、株の大きさ、病気への強さはかなり異なります
今回は、実際に育てて、初心者の方にもおすすめしたいと思ったサイラス・マーナー、ザ・ウェッジウッド・ローズ、マリーヌ、ロクサーヌ、シャリマーを紹介します
花色・香り・耐病性・株の大きさに加え、半日陰での育ち方や、鉢植えから地植えにした経験も紹介します
初心者のころから育ててきた中で、気に入ったところと手入れで困ったところをまとめました
淡いピンクのバラ5品種を比較
同じような花色でも、株が大きくなる品種もあれば、あまり大きくならず場所を取りにくい品種もあります
花の写真と、植える場所や手入れのしやすさを合わせて選んでみてください
| 品種 | 花の魅力 | 育てて感じた長所 | 気になった点・向く場所 |
|---|---|---|---|
| サイラス・マーナー | 小ぶりのピンクの花 中央のボタンアイ | 午前中だけ日が当たる場所でもよく咲く 黒星病に強い | 枝が横へ広がるのでフェンスに留めています |
| シャリマー | 先が少し尖った可愛らしい花弁 ピンクから白への変化 | これまで黒星病にかかっていない 耐病性を特に重視する方に | 公式の株の大きさの目安は120〜150cm |
| ロクサーヌ | 透明感のある淡いピンク 可愛らしい咲き始め | 北側の庭でも元気に育ち、葉がきれい | 真夏は花が白っぽくなり、花弁も傷みやすかった |
| マリーヌ | 淡いピンクの早咲きの花 切り花も楽しめる花数 | 枝がよく伸び、暑い場所でも真夏に咲く | 鉢植えでは水切れと転倒に困った 地植えで伸び伸び育てたい |
| ザ・ウェッジウッド・ローズ | ふわふわした花弁が重なる大きな花 | 日当たりが悪い場所でもよく育つ | 大きく広がり、花が下を向く 枝を支えたり誘引したりする場所が必要 |
サイラス・マーナー〜半日陰でも花を楽しめたイングリッシュローズ

サイラス・マーナーは、小ぶりのピンクの花を次々に咲かせるイングリッシュローズです
花弁がぎゅっと重なり、咲き進むと中央にボタンアイが見えます
隣に植えたザ・ウェッジウッド・ローズと比べると、ピンクはやや濃く、花は小さめで、花弁がしっかりしています
香りはダマスクにティーの中香です
小さな株で咲いていたころは、それほど強く香るとは感じませんでした
植えているのは、午前中に日が当たり、午後には日陰になる場所です
日が当たる時間は短いですが、よく蕾をつけ、花を楽しめています

黒星病への強さも気に入っています
夏に2〜3か月ほど薬剤散布をしなかったときにも、葉を落としませんでした
隣のバラが黒星病で葉を落とす中、葉が茂っていた姿が印象に残っています
枝はあちこちへ伸びるので、左右に広げてアイアンフェンスに留めています
ザ・ウェッジウッド・ローズほど大きな場所は取りにくいですが、枝を広げられる余裕は欲しい品種です
午前中だけ日が当たる場所で、ピンクのイングリッシュローズを育てたい方におすすめしたいです
サイラス・マーナーの花色・香り・育てやすさを詳しく見る
5月の一番花の栽培記録を見る
シャリマー〜繊細な花と、黒星病への強さが魅力

シャリマーは、淡いピンクと白の花色に、先が少し尖った可愛らしい花弁が重なるバラです
この花形は宝珠弁咲きと呼ばれます
咲き始めはピンクが残り、咲き進むと白っぽくなります
繊細な花を咲かせますが、実際に育てると黒星病に強く、頼もしいバラです
これまで育てている期間では、黒星病にかかっていません
ロクサーヌもおすすめしたい品種ですが、両方を育てた実感では、シャリマーの方がさらに耐病性が高いと思います
バラの家ではタイプSに分類されています
タイプ0のバラの中から、無農薬栽培の試験で特に病気に強かった品種を選んだ区分です
香りは公式には中香、株の大きさの目安は120〜150cmです
バラの家のシャリマーの品種説明も参考になります

秋のぎふワールド・ローズガーデンでも、10月と11月に美しい花を見られました
病気への強さを特に重視して淡いピンクのバラを選ぶなら、まず候補に入れてほしい品種です
ロクサーヌ〜花の特徴と、北側の庭で育てた経験

ロクサーヌは、透明感のある淡いピンクの花が可愛らしい、ロサオリエンティスのバラです
咲きかけの姿はシャリマーと似た雰囲気があります
どちらも好きなので、写真を見比べながら選ぶのも楽しいと思います
北側の日当たりが悪い場所に植えていますが、元気に育っています
春には周囲のオルレアに埋もれるほどでしたが、オルレアが枯れた後には枝も伸びてきました

暑い時期にも花を咲かせ、7月の記録では黒星病が出ず、きれいな葉を保っていました
ただ、夏の花は春より白っぽくなり、猛暑や雨で花弁が傷むことがありました
丈夫に育つことと、真夏にも春と同じ花を楽しめることは、別だと感じた品種です
春の淡いピンクの花が好きで、病気に強い品種を探している方におすすめしたいです
病気への強さを最優先するならシャリマー、花の姿で選ぶなら両方の写真を見比べてみてください
マリーヌ〜よく伸び、真夏にも咲く頼もしいバラ

マリーヌは、コフレと同じ河野麻紀子さんが作出した、淡いピンクのバラです
春はほかのバラより早く咲き始め、花をたくさんつけてくれます
咲きかけに花弁の根元のグリーンが見えるところも好きです
花数が多いので、庭に花を残しながら切り花にできます
一番花の時期には、毎日のように部屋に飾って楽しんでいます
ほかのバラとも合わせやすく、花もちも良い方だと思います

秋に鉢植えの開花苗を購入しましたが、半年後の春から夏にかけて枝が驚くほど伸びました
朝に水やりをしても夕方には土がカラカラになり、プラスチック鉢が倒れることも続いたため、地植えにしました
この経験から、私は鉢植えより地植えで伸び伸び育てたい品種だと思っています
今は南側の白い壁の照り返しもある、庭で一番暑い場所に植えています
それでも真夏に花を咲かせてくれる頼もしいバラです
枝を伸ばせる場所があり、庭でも部屋でも花をたくさん楽しみたい方におすすめです
マリーヌの4年間の栽培経験と、一番花を見る
鉢植えから地植えにした経緯と、夏の花を見る
ザ・ウェッジウッド・ローズ〜日陰でもよく育つ、豪華な花と枝の注意点

ザ・ウェッジウッド・ローズは、淡いピンクのふわふわした花弁が幾重にも重なる、大きく豪華な花を咲かせます
日当たりが悪い場所でも枝をよく伸ばし、秋にも花を楽しめる、大好きなバラです
ただ、育てているバラの中では、アブラハムダービーに次いで枝があちこちへ伸び、扱いにくく感じます
細い枝で大きな花を支えきれず、花が下を向いたり、地面についたりすることもあります

美しい花を楽しむためには、枝を支えたり、フェンスに誘引したりする手間が必要です
小さな鉢でコンパクトに育てるより、地植えで枝を伸ばせる場所を用意したい品種だと思います
似た雰囲気の花を、もう少し場所を取らずに楽しみたいなら、サイラス・マーナーも候補になります
手間の少なさだけで選ぶなら、ほかの品種が先に挙がります
それでも、この大きく豪華な花を育てたい方にはおすすめしたいバラです
カタログ落ちした品種なので、苗は販売店ごとの取り扱いを確認してください
ザ・ウェッジウッド・ローズの魅力と、広がる枝の注意点を見る
大苗の購入から春・夏の花までの記録を見る
どの淡いピンクのバラを選ぶ?
日陰になる場所で育てるなら
午前中だけ日が当たり、午後は日陰になる場所では、サイラス・マーナーがよく咲いています
ザ・ウェッジウッド・ローズも日当たりの悪い場所でよく育ちますが、枝が大きく広がるので、フェンスに誘引できる場所を用意したいです
北側の庭ではロクサーヌも元気に育っています
ロクサーヌとシャリマーの違いは?
咲き始めの淡いピンクの花は似ていますが、両方を育てた経験では、シャリマーの方がさらに耐病性が高いと思います
黒星病への強さを特に重視するならシャリマーがおすすめです
ロクサーヌは透明感のある咲き始めが可愛らしく、シャリマーは少し尖った花弁とピンクから白への変化が魅力です
それぞれの栽培記録には花の写真を多く載せているので、咲き進んだ姿も見比べてみてください
地植えでたくさん花を楽しむなら
花をたくさん摘んで部屋にも飾りたい、地植えで勢いよく育てたいなら、マリーヌが頼もしいです
大きく豪華な花が好きで、枝を支える場所や手間を用意できるなら、ザ・ウェッジウッド・ローズも魅力的です
可愛らしい淡いピンクの花を選びたい方は、ロクサーヌとシャリマーの春の写真を見比べてみてください
どれも実際に育てて、気に入っているバラです
花の好みに加えて、株を伸ばせる場所があるか、枝を誘引する手間をかけられるかを考えると、選びやすくなると思います
紫系の花も好きな方は、初心者向けの紫のバラを比較した記事もご覧ください











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