ユーステイシア・ヴァイは、明るいピンクの花を次々に咲かせるイングリッシュローズです
アブラハム・ダービーに似た花が咲くと聞き、期待して迎えました

育ててみると、花はとてもきれいで、病気にもかかりにくく育てやすいと感じます
ただ、花もちは悪く、すぐに散ってしまいます
似ていると期待したアブラハム・ダービーとも、花色や大きさ、香りは少し違いました
ここでは、裸苗から育てた2023年春の記録と、翌年の株姿を交えながら、好きなところと気になったところを紹介します
ユーステイシア・ヴァイの特徴と、育てた印象
| 作出 | デビッド・オースチン、2019年 |
|---|---|
| 公式の花の特徴 | ピンクとアプリコットの花色 浅いカップ咲きからロゼット咲きへ開く花 |
| 公式の香り | 強いフルーツ香 |
| 育てた花の印象 | この春は明るいピンクの印象が強く、アブラハム・ダービーの花色とは違って見えました |
| 花つき・花もち | 次々によく咲きますが、花もちは悪いと感じます |
| 育てやすさ | 病気にかかりにくく、育てやすいと感じています |
作出年・花の形・香りなどの公式情報は、デビッド・オースチンの品種紹介を参照しています
花色や花もち、育てやすさの感想は、実際に育てた経験です
裸苗で迎えたユーステイシア・ヴァイ
一度見てみたかった裸苗
地植えのアブラハム・ダービーが枯れてしまい、似た花を期待して購入しました
まだ栽培に慣れていないころでしたが、一度裸苗を見てみたかったので、思い切って裸苗を選びました

袋の中には、少し土のついた根が入っていました
乾いた標本のような姿を想像していたので、少量でも土がついていると少し安心しました
このときは植えつけ前に根を水へ1時間ほど浸しています
暖かい3月、葉が出てきた
植えてしばらくすると葉が出てきました
2023年は暖かくなるのが早く、3月上旬にはこの姿です
裸苗から葉が増えていくと、ほっとします

4月下旬〜蕾が膨らみ、最初の花へ
4月21日には蕾が膨らんできました
明るい色の葉もきれいです
4月中に咲いてくれるかもしれないと、楽しみに待ちます

26日ごろには花弁が開き始めました
花弁に少し傷みはありますが、ピンク色が見えてくると嬉しくなります

アブラハム・ダービーに似ている?
並べてみると、花色の違いを感じる
似ているかと言えば、似ているところはあります
でも、この春に咲いたユーステイシア・ヴァイは、中心も外側も明るいピンクに見えました

下は、別の日に咲いたアブラハム・ダービーです
中心付近のオレンジ色とピンクの混ざり方が、私には大きな違いに感じられます

公式ではユーステイシア・ヴァイもピンクとアプリコットの花色と紹介されています
ただ、育てたこの春の花では、アブラハム・ダービーの独特なオレンジからピンクへのグラデーションとは違う印象でした
花の大きさと香りも、育てた印象では控えめ
花の大きさも香りも、大輪で強い香りのアブラハム・ダービーに比べると、ユーステイシア・ヴァイは控えめに感じました
公式では強いフルーツ香とされていますが、ここは私が育てて比べた感想です
アブラハム・ダービーに代わる同じ花、というより、それぞれ違う魅力のあるバラだと思います
ユーステイシア・ヴァイの花そのものも、とてもきれいです
花もちは悪いけれど、次から次へと咲く
きれいな花がすぐに散ってしまう
4月末、咲いた花を眺めていて感じたのは、花もちの悪さです
すぐに散ってしまうところは、アブラハム・ダービーと同じだと思いました

花自体はとてもきれいなので、もう少し長く楽しめたらと思います
ただ、一輪が散ったら終わりという感じではありません
5月にも、次の花を見せてくれた
5月もよく咲きました
すぐに散ってしまいますが、次から次へと咲くイメージです
花もちの良さと花つきの良さは、別なのだと感じます

翌年は、大きな鉢カバーで飾ってみた
翌2024年には、大きな素焼き鉢に入れて飾りました
12号のプラスチック鉢を、16号の素焼き鉢の中に入れています
植えている鉢そのものを16号にしたのではなく、鉢カバーとして使ったものです

名前の由来は、ハーディの『帰郷』のヒロイン
ユーステイシア・ヴァイは、トマス・ハーディの小説『帰郷』に登場する女性の名前です
都会での華やかな暮らしに憧れますが、望みはかなわず、悲劇的な死を迎えます
ハーディの小説は暗い、と私は感じますが、イングリッシュローズには、その作品の主人公にちなんだ名前がほかにもあります
テス・オブ・ザ・ダーバヴィルズのテスは『テス』の主人公、ジュード・ジ・オブスキュアのジュードは『日陰者ジュード』の主人公の名前です
また、ザ・ミル・オン・ザ・フロスは、ジョージ・エリオットの小説の作品名に由来します
こちらは登場人物ではなく、『フロス河の水車場』という小説の原題 The Mill on the Floss がバラの名前になっています
ジュードも、花と香りが大好きなバラです
→ ジュード・ジ・オブスキュアの丸い花と、強いフルーツの香り
ユーステイシア・ヴァイの苗を探す
明るいピンクの花が好きで、花もちよりも次々と咲く姿を楽しみたい方には、候補になるバラだと思います
病気にかかりにくく、育てやすいと感じています
似ているけれど、同じではない花を楽しむ
アブラハム・ダービーに似た花を期待して迎えましたが、実際に育てると、花色や大きさ、香りには違いを感じました
それでも、明るいピンクの美しい花を次々に咲かせてくれるところは魅力的です
花もちの悪さは気になりますが、裸苗から芽吹き、春の花を見せてくれたユーステイシア・ヴァイ
これからも、このバラらしい姿を楽しみたいと思います











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