バラは「イングリッシュガーデン」など、洋風の庭や洋風建築によく合います。しかし、バラの中には和風の庭や日本家屋にも無理なく合わせられるものがあります。ここでは和の趣を持つバラを8品種紹介いたします。
「ニューサ」
ロサ・オリエンティスより2014年に発表された、一重の白〜淡いピンクの桜の花のようなバラ。蕾は濃いピンク色。国際コンクールでの受賞歴もある優れたバラ。
連続して開花し続け、春から晩秋まで咲き続けます。
晩秋までよく咲きます。
ティーとスパイスの微かな香りがあります。
樹高0.6mとコンパクトで、他の植物と合わせやすいため、庭に植えると魅力を増します。
花名はギリシア神話の伝説の野原の地名から。
無農薬でも栽培可能なため手間がかからず、初心者向きです。
「シャリマー」
2019年ロサ・オリエンティス発表の新しいバラ。
花径8センチの淡いピンクの花が数輪の房咲きで咲きます。華やかなロゼット咲き。
枝が細く繊細な印象の株ですが、耐病性はとても高く、春の芽出しの頃・夏剪定の頃と、年に2回の薬剤散布できれいな葉を保つことができます。
四季咲き。樹高1.3m、ダマスクとティーとハーブの中香。
「愛のすみか」を意味するサンスクリット語から命名されました。
「アイズ・フォーユー」
白・淡い紫・ライラックピンクの花弁に、赤紫色の大きな目が入ります。花色は気温によって変化し、目の色も赤紫色から濃い紫に変化します。
四季咲き。早咲きで繰り返し開花します。
大きめの房咲きで咲き、花付きがとても良い品種です。
株はドーム状で整った樹形。樹高1m程度とコンパクトです。
ティとスパイスの強香。
病気に強く、月1度の薬剤散布できれいな葉を保つことができます。
「クー・ドゥ・クール」
2020年京成バラ園作出。
花径6センチの宝珠弁咲きの花が房咲きで咲きます。春の花色はグレーがかった淡いピンク、秋の花色は藤色に近いピンクで花の中央が赤紫になります。
完全四季咲きで春から晩秋まで咲き続けます。
樹高1m程度とコンパクト。葉は細長く、密集してよく茂ります。
ティーにグリーンの微香。
半年に1度の薬剤散布できれいな葉を保つことができます。無農薬栽培も可能です。
花名はフランス語で「一目惚れ」を意味する単語から。
「リムセ」
2020年コマツガーデン作出。
花弁は先の方が濃いピンクで、中央付近は白に近くなります。花の中央の黄色いシベの付け根が赤くなり、一つの花でピンク・白・黄色・赤と美しいグラデーションとなります。
耐病性が高く、無農薬でも栽培可能。また、秋以外は実が付きにくいので、花ガラ切りも不要の手間がかからないバラです。
花名はアイヌ語の「踊り」から。花が風になびく姿が、まるで踊りを踊っているように見えるため。
「令の風」
2020年に京成バラ園から発表されました。
四季咲き。花径10センチの淡いラベンダー色の花が房になって咲きます。
咲き始めはカップ咲きで、咲き進むと平咲きになります。
トゲが少なく扱いやすい品種です。
樹高1,5mの直立性の樹形。枝が暴れず、収まりが良いです。
黒星病に強く、月1回程度の薬剤散布をすればきれいな葉を保てます。
2020年第18回ぎふ国際ローズコンテスト金賞を受賞しています。
「フロキシー・ベビー」
メイアン作出、2018年日本発表のバラ。
花系2センチの小さなピンク色の花が房になって咲きます。5枚の花弁が少し反り返り気味に咲きます。
咲き始めのピンク色が咲き進むと白く変わりますが、花もちが良いので一房の中にピンク色と白色の花が混在してグラデーションになり美しいバラです。
樹高は0.7mとコンパクト。
病気に強く、月1回の薬剤散布できれいな葉を保つことができます。
「アイスバーグ」
1983年世界バラ会議で栄誉殿堂入りした、古い作出だが今でも人気のあるバラ。
真っ白な花が数輪の房になって咲きます。八重咲きで花の中央にシベが覗きます。
蕾は淡いピンク色。
低温時には微かにピンク色を帯びて咲くこともあります。
半横張り性で、枝は細くしなやか。トゲは少な目。
四季咲きで、春から初冬までよく花をつけます。
半日陰でもよく咲きます。
黒星病を防ぐためには月2回程度の薬剤散布が必要ですが、黒星病になっても新しい葉を次々出し、花を咲かせる強さがあります。栽培に手間のかからないバラと言えます。
実際に栽培した感想はこちら。
以上、「和風のバラ〜日本庭園に合う和の趣を持つバラ8選〜耐病性強く初心者向きのバラ」でした。バラ選びの参考にしていただければ幸いです。
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