G-WGE34CW6XGcontent_copy

ザ・ミル・オン・ザ・フロスを育ててみた〜小ぶりなピンクの花と、黒星病への強さ・秋の花つき〜

ザ・ミル・オン・ザ・フロスは、小ぶりなピンクの花と、花弁の縁に入る濃いピンクが可愛らしいイングリッシュローズです
大輪の豪華な花とはまた違う、整った花形を楽しめます

花弁の縁の濃いピンクが美しい、春のザ・ミル・オン・ザ・フロス
花弁の縁の濃いピンクが美しい、春のザ・ミル・オン・ザ・フロス

育てて印象に残ったのは、黒星病に負けにくく、夏にも葉がよく茂っていたことです
一方で、最初の秋は花数が少なめでした
花の可愛らしさと株の頼もしさ、育てて気になった点を、写真とともに紹介します

ザ・ミル・オン・ザ・フロスはどんなバラ?

2018年にデビッド・オースチンから発表されたイングリッシュローズです

項目特徴と育てた実感
花小ぶりなピンクのディープカップ咲き
花弁の縁に濃いピンクが入る
香り公式ではフルーツ系の香り
株の大きさ公式の目安は高さ約1.4m・幅約1.2m
大苗を植えた最初の夏に高さ約1.4mまで成長
病気への強さ栽培した範囲では黒星病に強いと感じた
トゲ小さく少なめで、扱いやすいと感じる
花つき繰り返し咲く品種
若い株の最初の秋は花数が少なかった

品種の基本情報はデビッド・オースチンの公式紹介を参照しています
病気への強さやトゲの扱いやすさは、実際に育てた感想です

小ぶりな花と、濃いピンクの縁取り

大輪とは違う可愛らしさ

大きめの花が多いイングリッシュローズの中では、小ぶりに感じる花です
小さくても花弁がぎゅっと詰まり、整ったディープカップ咲きになります

花弁がぎゅっと詰まった、開きかけの春の花
花弁がぎゅっと詰まった、開きかけの春の花

花が開いたときの形も楽しみ

咲き進むとカップ&ソーサーのような姿や、中心のボタンアイも楽しめます
花弁の縁の濃い色が、淡いピンクの花を引き立てています

小ぶりでも花形が整ったザ・ミル・オン・ザ・フロス
小ぶりでも花形が整ったザ・ミル・オン・ザ・フロス

公式では、咲き進むにつれて花色が淡くなる品種として紹介されています
大輪の華やかさが好きな方には少し控えめに感じられるかもしれませんが、この小さな花には可愛らしさがあります

黒星病への強さと、夏にも茂った葉

散布の間隔が空いた夏にも葉が残った

実際に育てて、黒星病にとても強いと感じました
近くのプリンセス・アレキサンドラ・オブ・ケントが黒星病で葉を落としたときにも、このバラには葉がよく残っていました

当時は月に1回ほど薬剤散布をしていましたが、真夏は暑さで庭仕事を怠り、2〜3か月ほど散布が空いてしまったこともあります
それでも葉が茂っていた姿が印象的でした

9月中旬にも葉が茂ったザ・ミル・オン・ザ・フロス

これは当時の株の経過で、無散布でも必ず病気にならないという意味ではありません
それでも、暑い時期にも元気な葉が残っている姿を見ると、育てていて頼もしく感じます

よく伸びるので、植える場所には余裕を

樹勢も強く、大苗を植えて1年目の夏には高さ約1.4mに届きました
前年に植えたノヴァーリスに迫るような勢いで、成長の早さに驚きました

花が小ぶりでも、株まで小さく収まるとは限りません
植えるときは、枝が伸びる空間も考えておきたいバラです
冬には簡易フェンスを使って枝を誘引しました

冬の誘引から春の一番花までの栽培記録はこちら

トゲが小さく、手入れの際に扱いやすい

トゲは小さく少なめで、扱いやすいと感じています
よく育つバラでも、枝に触れるたびに大きなトゲが引っかかると、手入れが億劫になります
その点、このバラのトゲの少なさはありがたいです

「ザ・ミル・オン・ザ・フロス」の株元

比較すると、サマー・メモリーズはトゲが大きく、枝の硬さも気になりました
どちらも元気に育つバラですが、手入れのしやすさには違いを感じます

気になったのは、最初の秋の花数

葉が元気に茂る一方で、最初の秋の花はぽつりぽつりでした
春から冬まで次々に花が見られるバラと比べると、秋の花数は少ないと感じました

10月中旬に咲いたザ・ミル・オン・ザ・フロス

ただし、まだ若い株を育てていた時期の記録です
このときの花数だけで、品種全体が秋に咲きにくいとは言い切れません

以前は「四季咲きではなく返り咲き」と書いていましたが、デビッド・オースチンの公式情報では繰り返し咲く品種とされています
開花性の分類と、育てた株で秋の花が少なかった経験は、分けて考えたいと思います

名前の由来は、ジョージ・エリオットの小説

名前は、イギリスの小説家ジョージ・エリオットの『フロス河の水車場』The Mill on the Floss に由来します
同じ作家の小説にちなんだイングリッシュローズには、サイラス・マーナーもあります

ジョージ・エリオットは男性名ですが、実は女性です
女性作家が実力を認められることが難しかった時代に、男性名で小説を発表しました

『フロス河の水車場』は、自伝的な要素を持つ小説ともいわれます
女性であるために兄のような教育を受けられない、頭脳明晰な主人公マギーの姿に、ジョージ・エリオット自身が重なります

ザ・ミル・オン・ザ・フロスをおすすめしたいのは、こんな方

小ぶりなピンクの花が好きで、葉がよく茂る頼もしいイングリッシュローズを育てたい方におすすめしたいです
トゲの少なさも、手入れを続けるうえで長所だと感じています

一方で、コンパクトな株や、秋にも途切れずたくさん咲く姿を一番に求める場合は、株の大きさや花つきも考えて選びたいところです
強健さだけでなく、咲いた花が好きかどうかも大切にしたいと思います

淡いピンクと濃い縁取りを楽しめる春の花
淡いピンクと濃い縁取りを楽しめる春の花

苗を探す方へ

苗の販売時期や在庫は変わります
ザ・ミル・オン・ザ・フロスの苗を探すときは、苗の大きさや発送時期も確認してください

冬から春の栽培記録

冬の誘引・寒肥から、春の芽吹きと一番花までの記録はこちら
簡易フェンスで枝を支えた様子や、5月に咲いた花を写真で紹介しています

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です