レディ・エマ・ハミルトンはどんなバラ?
目を引くオレンジ色の花
遠くからでも目を引くオレンジ色のバラです。
写真は4月に咲いた花です。少し赤みのあるオレンジ色です。
フルーツの強い香り
強いフルーツ香があります。1輪切って部屋に挿して置くと部屋中に良い香りが広がるほど強い香りです。
イングリッシュローズでフルーツ香と言えばジュード・ジ・オブスキュアも有名です。ジュード・ジ・オブスキュアの実際の栽培記録はこちら。
ジュード・ジ・オブスキュアは淡いアプリコット色です。下の写真は光を浴びて少し黄色っぽく写っています。
イングリッシュローズには好き嫌いの別れるミルラ香のものも多いですが、このバラの香りはたぶん誰にでも好まれると思います。
栽培して気付いたレディ・エマ・ハミルトンの魅力
花つきがとても良い
よく蕾を付け、一年中よく咲きます。夏も蕾を絶えず付けます。夏の花は小さく形も悪いので摘蕾します。
冬もうっかりすると「アイスバーグ」と一緒に2月まで咲いてしまいます。夏よりは良い花が咲きますが、春よりも小さな花です。
11月中旬の花です。
上の写真の数日後です。
12月中旬にも蕾をつけました。
12月下旬、開花しました。花の形が崩れ、香りも弱いです。
美しい銅葉と赤枝
レディ・エマ・ハミルトンは花だけでなく、葉と枝も美しいです。葉は銅葉でシックな色合いです。枝は赤く、オレンジ色の花と赤みがかった暗い色の葉とのコントラストが美しいバラです。
栽培して気付いたレディ・エマ・ハミルトンの欠点
黒星病になりやすい
月2回の薬剤散布を怠ると黒星病になりやすいです。2週間に1度の薬剤散布は結構たいへんに感じます。
美しい銅葉もこの花の魅力の1つなので、黒星病で葉が醜くなるのは残念です。
蕾をつけすぎる
贅沢な悩みかもしれませんが、このバラは蕾を付けすぎます。
春や秋は良いのですが、真夏にも絶えず蕾を付けるため、暑い中に蕾を摘まなければなりません。
うっかりそのままにしてしまうと小さな形の崩れた花が咲いてしまいます。
こんな方におすすめ
狭いスペースや鉢植えでバラを育てたい
株がコンパクトで1m程の高さにしかならないので狭いスペースに最適です。
特に鉢植えでバラを育てたい方にはおすすめです。枝が伸びすぎず、きれいにまとまります。
下の写真は5月に一番花が咲いたときのものです。少し右側に伸びていますが、全体としてはコンパクトにまとまっています。
トゲも多くないので扱いやすいです。
枝や葉の色にもこだわりたい
赤枝と銅葉は他のバラと並べて植えてあっても目を引きます。特に銅葉はシックで美しいカラーリーフとしても楽しめます。
切り花にする際は葉もつけて飾るとアンティークな雰囲気になります。
初心者へのおすすめ度
★★★★☆
花も枝も葉も美しく、1年中花が咲く素晴らしいバラです。初心者でもたくさんの花を咲かせられるのは嬉しいところです。香りも強くて申し分ありません。
黒星病が出やすいのが残念ですが、それでも充分に魅力的なバラだと言えます。近くカタログ落ちするという噂を聞き、つい2株目を買ってしまいました。
近く廃盤になると言われています。廃盤になると手に入りにくくなるので、気になる方は早めの購入をお勧めします。