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バラ初心者が栽培したアブラハムダービー①カタログ落ちの廃盤イングリッシュローズ

初心者向けの育てやすいバラだけ栽培しています

アブラハムダービーはどんな花?

イングリッシュローズの人気品種

1985年作出の古いバラ

アブラハムダービーという名はイギリスの産業革命の先駆者の名

こんなに美しい花ですが強健です

下の写真は10月下旬にぎふワールド・ローズガーデンで撮った樹高1.5m程の大きな株

秋にも良く咲きます

↓人気の培養土です。確かに根張りが良くなる気がします

カタログ落ち

古い品種、人気のない品種はデビッド・オースチンのカタログからその名を消しますが、このアブラハム・ダービーも名を消し、いわゆる「カタログ落ち」してしまいましたカタログ落ちするということは生産終了を意味します

こんなに美しい花なのにカタログ落ちするなんて残念です

もうデビッド・オースチンのHPからは買えませんが、他のバラ苗を扱うショップから購入することは可能です

下のショップではまだ手に入るようです。「auscot」はアブラハムダービーのことです

栽培して気付いたアブラハムダービーの魅力

花色が変化する

咲き始めはこういう花なのが

咲き進むとこうなります

良く咲く

ほぼ完全な四季咲きで花つきが良いです

晩秋まで良く花を咲かせてくれる頼もしいバラ

春の一番花

6月に咲いた二番花

7月に咲いた花

毎日37℃ほどの気温な中で咲いてくれました

8月

40℃近い気温でも咲きます

夏に咲いたアブラハムダービーの栽培記録はこちら←夏によく咲くバラをアブラハムダービー以外も紹介しています

下の写真は10月上旬の花

春よりも小さな花ですが形が美しい

11月中旬の花

きれいなロゼット咲き

1年中よく咲くバラには肥料も多く必要なので、バラの家の化成肥料と有機肥料を毎月交互に与えています

香りが強い

フルーツ系の強い香りがあります

レディ・エマ・ハミルトンジュード・ジ・オブスキュアと同じくらい強い香り

このくらい強香になると、バラの近くを通るだけで香ります

写真は強いフルーツ系の香りのレディ・エマ・ハミルトン

レディ・エマ・ハミルトンも廃盤になってしまったのでこれから手に入りにくくなりますが、今はまだ販売しています

下の写真は秋のジュード・ジ・オブスキュア

フルーツ系ですが、もう少し複雑な、発酵しているような香り

栽培して気付いたアブラハム・ダービーの欠点

黒星病になりやすい

最近の耐病性に優れたバラに比べると、やっぱり黒星病になりやすいです

黒星病にかかって葉を落としてしまっても、蕾をつけ花は咲きますが、きれいな葉がないと美しさが半減してしまいます

下の写真は10月下旬の花

夏に黒星病で葉を落としてしまいましたが復活しました

月に2回位の薬剤散布できれいな葉を保つことができますが、月に2回は実際にやってみると多いです

特に、黒星病が多発する梅雨時に薬剤散布をサボるともう、葉に黒い点々が浮かんでいます

黒星病にかかっても花は咲きますが、葉が汚いと全体の美しさが減ってしまいます

黒星病予防に手軽なスプレータイプの殺菌剤です

株が暴れる

枝があちこちにウネウネと伸びます

自然樹形ではきれいにまとまりません

暴れるタイプのバラには必須のフェンス

バラにはアイアンが合いますね

こんな方におすすめ

大きくて豪華な花が好き

花は花径10センチの大輪で、花弁の数が多く豪華

花弁がギュッと詰まった大きな花が咲くためとても華やかです

他のバラと比べても大きな花

左はレディ・エマ・ハミルトン

アブラハム・ダービーは細い枝でもちゃんと大きな花が咲きます

ただ、細い枝の先に重い花が咲くのでうつむきます

アブラハム・ダービーの子にあたるゴールデン・セレブレーションもよく似た大きくて豪華な花です

色は黄色ですが、花の大きさはアブラハム・ダービーよりも大きめです

写真は4月に咲いたゴールデン・セレブレーション

花の咲く時期もアブラハム・ダービーと同じくらいで少し早咲き

ゴールデン・セレブレーションの子、アブラハム・ダービーの孫にあたるのがイングリッシュローズのジュビリー・セレブレーション

こちらも豪華で華やかなバラ

写真は5月に咲いた大輪の大きな花です

花色が変化するバラが欲しい

咲き進むにつれて花色が変化していきます

また気温によっても色が変わり、暑いと赤みが強く、涼しいとピンクが強くなります

オレンジ色に近い色で咲いた5月の花

秋の花は、気温が徐々に低くなっていくため、蕾は赤で咲き始めは赤みの強いアプリコット色で、徐々にピンク→浅いピンクへと変化

雨の後の赤い蕾

形が崩れています

10月中旬の花

10月下旬

気温が低くなり、花色がローズピンク

雨で花弁が傷んでしまいました

冬の赤い蕾

1月下旬

少しだけ花が開きました

もうそろそろ剪定です

1月下旬、上の写真から数日後

これがこの冬最後の花

同じイングリッシュローズの新品種エマ・ブリッジウォーターも花色が変化します

これが

こう変化

新品種なので耐病性も高くなっておりおすすめのバラです

初心者へのおすすめ度

★★★☆☆

大きくて豪華な花が好きな方にとてもおすすめのバラです

花弁の数が多く、大輪で見栄えがします

アプリコットピンクの花色も美しく、香りも強いです

切って部屋に飾るとその姿と香りで部屋が明るくなるよう

写真中央がアブラハムダービー

左の濃いピンクは廃盤イングリッシュローズのメアリーローズ

右の赤い花は廃盤イングリッシュローズのベンジャミンブリテン

アブラハムダービーは他のイングリッシュローズ同様、花保ちが悪く2日ほどで花弁が一気に落ちてしまいます

こんな感じで花弁がバサッと落ちます

2週間に一度の薬剤散布を続けられるのならきれいな葉を保てますが、そうでなければ黒星病になりやすいです。そのため、栽培の手間という点ではおすすめ度は低くなります

でも、花の美しさと香りの強さはイングリッシュローズの中でもトップクラスではないでしょうか?

カタログ落ちしてしまったことで手に入れにくいバラになってしまいましたが、もし手に入れられる機会があれば、是非栽培していただきたい魅力的なバラです

アブラハムダービーに似たバラ

最近の品種でアブラハムダービーに一番似ているのは河本麻記子さん作出のアンヌではないでしょうか?

耐病性が高く人気のバラです

春にバラ園で見ましたが香りも含めとてもよく似ていました

新品種であり売り切れていることの多い超人気品種です

やはりアブラハムダービーを育てたい、という方は下のショップで「auscot」という名で販売しています

アブラハムダービー2025年の一番花の栽培記録はこちら

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