バラを鉢植えにするメリット
雨に当てないことができる
バラの病気で一番多い病気である黒星病の原因は、雨であることが多い。雨によって葉が濡れたり、雨が地面から跳ね返ることによって黒星病の原因となる菌が葉に付着し、発病する。
このため、屋根のある場所など雨の当たらない所に鉢植えを置くと黒星病予防に効果がある。
生育をほぼ完全にコントロールできる
普段は日当たりの良い場所に、夏の暑い日には日陰に置くなど、常にバラを、その生育に適した場所に置くことができる。
また、施肥の多少や、あまり大きくしたくないバラは小さな鉢へ、大きくしたい場合は大きな鉢へ植えるなど、生育のほぼ全てをコントロールすることができる。
バラを鉢植えにするデメリット
施肥や水やりの手間がかかる
バラを鉢植えにした場合は毎月肥料を与えなければならない。また、毎日の水やりも必要になり、夏場は1日に2回水やりすることもある。旅行などで何日か留守にする場合は何らかの対策をしなければならない。
鉢替えをしなければならない
バラの株が成長するのに合わせて、鉢をひとまわり大きなものへと替える必要がある。
このとき「どうせすぐに大きくなるのだから」といきなり大きすぎる鉢へ替えてはならない。
水やりは鉢の底から水が流れるほどにたっぷりやるのが基本だが、鉢が株に比べて大きすぎると、まだ小さな株が水分を全て吸うことができず、土が湿ったままになってしまう。
これは根腐れの原因となるため、株に合わせた大きさの鉢に成長するたびに替えていかなければならない。
鉢替えはできれば毎年、少なくとも2年に1回は行う。
コガネムシの幼虫の被害
バラの根を食べる害虫として代表的なものがコガネムシの幼虫。この虫の被害にあうのは鉢植えも地植えも同じだが、鉢植えの方が被害が大きくなりやすい。
バラを地植えにするメリット
根が伸びやすい
土の中は温度・湿度の変化が少ないため、根が伸びやすい。
そのため、株が大きく強く成長しやすい。
手間がかからない
真夏の晴天続きの日以外は特に水やりの必要がない。
肥料については、年数回の施肥が必要なもの、冬のバラの休眠期に行う寒肥以外はやらないものなど、品種によって異なる。しかし、どちらにしても、施肥の回数は鉢植えより少なくて済む。
バラを地植えにするデメリット
環境の影響を直接受ける
真夏の暑さや長雨の影響を直接受けてしまう。
バラが好む日当たりの良い場所は夏に暑く、バラが夏バテして葉を落としてしまうことがある。
また、長雨で黒星病にかかったり、台風の被害も屋外で直接受けてしまう。
大きくなりすぎる
鉢植えに比べ、成長の制御がしにくい。大きくなる品種を植えると、管理しづらいほど大きく成長することがある。
初心者におすすめなのは
地植えの方が手間がかからない。しかし雨に当てずに済む鉢植えよりも黒星病になりやすいという欠点がある。そのため、黒星病に強い品種を地植えするのが、手間をかけずにバラを栽培できる方法だと言える。
黒星病に強い品種を地植えするのが初心者向き。
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