オルレアは栽培が簡単で花が美しい人気の植物です。庭に植える植物としては世話要らずの宿根草が人気ですが、オルレアも一年草とはいえ、こぼれ種で勝手に増えるので栽培の手間はかかりません。
オルレアってどんな植物?
白いレースのような花
オルレアは、セリ科の植物です。
白いレースのような可憐な花が咲きます。
バラと開花時期が合うことから、バラと一緒に花壇で栽培されることが多い、人気の植物です。草丈は60cm前後なので、花壇では中段に植えるとまとまりが出ます。
一年草扱い
ヨーロッパでは多年草として流通していますが、暑さに弱く日本の夏を越せずに枯れてしまいます。そのため、日本では一年草として流通しています。ただ、涼しい気候の長野などでは夏越しできるようです。
一方でオルレアは寒さに強く、戸外で越冬できます。
5〜6月に開花し、花後に枯れた株をそのままにしておくと、種が地表に落ちて9月下旬〜10月中旬に発芽します。葉を地面に這わせた状態で冬を越し、春になると成長して、また開花します。
オルレアの栽培記録
春先に苗を植える
オルレアは種だけでなく、苗も流通しています。苗を植えるのに適しているのは3月頃です。
3月にオルレア・グランディフローラの9センチポットを購入し、赤いオデュッセイアの側に植えました。
春〜夏に開花
1株から多くの花房をつけます。一つの花房の直径は10センチほどあるので、1株のオルレアだけで小さめのブーケほどのボリュームがあります。植え付け時には株同士の間隔を十分に開けた方が良いです。
5月のバラの開花時期になると、オルレアも次々と花を付けます。花もちもよいので、春〜夏は常に花が咲いている状態です。
白い花色はどんな色のバラにもよく合います。
夏〜秋に種ができる
花が終わると、トゲのついた種ができます。写真はまだ緑色の種ですが、これが枯れて茶色になります。
この中に小さな種が入っているのではなく、このトゲトゲのついた丸いものがオルレアの種です。
種1つは半球状で、2つの種が合わさって1つの球ができています。
秋に発芽
赤いバラ、オデュッセイアの隣に植えた1株のオルレアのこぼれ種から発芽したオルレアたちです。
オデュッセイアの株元を完全に埋め尽くしてしまっています。
他の雑草と見分けがつくか心配でしたが、オルレアの葉の特徴から、簡単に区別できました。にんじんの葉に似ています。
オルレアはその繊細な見た目とは反対に、とても生命力の強い植物です。バラの近くに植えると、バラの肥料のおかげ?かスクスクと大きく育ちます。
種も多くでき、発芽率も高いようです。
冬のオルレア
11月中旬
下の写真は11月中旬のオルレアです。バラの根本を覆ってしまっています。
2月下旬〜移植する
バラ「ボレロ」とオデュッセイアの株元に育ったオルレアです。葉の色が茶色になったもの、緑色のものがあります。
バラに寒肥を施すため、地面を掘る必要があるので、この機会にオルレアを移植しようと思います。
スコップで掘り起こします。オルレアの根はそんなに深くまで張っていません。
掘り起こしたオルレアです。
何も植っていない場所へ移植します。
写真左はイングリッシュローズのアブラハム・ダービーです。
春のオルレア〜大繁殖
4月9日
向かって左がオデュッセイア、右がボレロです。
フェンスの土台を上から見たところです。写真下部が駐車場で石が敷いてあるのですが、ここでも元気に育っています。落ちた種から生えてきたんですね。強いです。
駐車場の石の間から逞しく伸びてきています。
こんな隙間からも雑草と一緒に育っています。
4月14日
ボレロの根元を覆い尽くしているオルレアです。
4月23日
ノヴァーリスの根元を覆いつくすオルレアです。一年前に一株植えたオルレアの苗ですが、こぼれ種でこんなに増えてしまいました。
ノヴァーリスも強いバラでオルレアのせいで弱ったりはしないと思うのでこのままにしておきます。
フェンスの土台の隙間から生えてきたオルレアの花が咲き始めました。この春のオルレアの開花第一号です。
4月25日
昨日開きかけた花がしっかり開花しました。
下は日陰のオルレアです。
4月28日
駐車場のフェンス脇から生えたオルレアたちです。
5月2日
5月20日
ノヴァーリスの隣に植えたオルレアです。元々は1株だったのですが、こぼれ種でこんなに増えました。
5月28日
一番花の終わったボレロの脇に植えたオルレアはまだ咲いています。
一年後の春・・雑草並みの生命力に驚く
上の写真から一年後、駐車場のオルレアです。
石の隙間から立派に花を咲かせて、もう、本当に強いです。
オルレアはその繊細な花に似合わず生命力の強い植物です。駐車場の石の隙間や日陰でもお構いなく花を咲かせます。白い花でどんな色の花とも合うのでオススメの植物なのですが、種や苗をたくさん買う必要はありません。1年で増えるので、2〜3株の苗を購入して、1株づつ分けて植えると良いかと思います。
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