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バラと一緒に植えたいジギタリス2年の栽培記録〜冬に購入した苗から春・夏・秋の開花・冬・また春

ジギタリスは別名「狐の手袋」「フォックスグローブ」とも言われるオオバコ科の植物です。背の高い花茎に、ベルのような花の穂をつけている様子は、イングリッシュガーデンでよく目にします。ここではイングリッシュガーデンに欠かせないジギタリスの栽培についてお伝えしたいと思います。

ジギタリスはこんな植物

本来は宿根草

ジギタリスは原産地のヨーロッパでは宿根草です。宿根草は、冬に地表部が枯れても根が生きていて、一度植えたらその後何年も花を咲かせます。

しかしジギタリスは暑さに弱く、高温多湿な日本の夏を越すことができません(関東以南の場合)。そのため、ジギタリスは日本では二年草扱いです。二年草とは、種を撒いた1年目は株が成長するのみで花が咲かず、翌年に花が咲き、その年に枯れる植物のことを言います。

毒がある

全草に毒性があります。誤って食べると、胃腸障害、おう吐、下痢、不整脈、頭痛、めまい、重症になると心臓機能が停止して死亡することがあります。

個性的な花

ジギタリスの花の内側には斑点があります。花の色は白・クリーム色・ピンク・紫などがあります。

ジギタリスの栽培記録〜1年目

冬〜2月に苗を購入

ジギタリスは種または苗を植えます。どちらにしても開花のためにはある程度の大きさになった苗が冬の低温期を過ごす必要があります。そのため、種なら秋に撒いて翌々年の春に咲かせるか、春に撒いて、翌春に咲かせます。

ジギタリスの苗を植えるのに良いのは秋です。秋に苗を植え、冬に地表部が枯れて根が育ち、初夏に開花するというのが理想的なスケジュールで、多くの花が咲きます。

秋から早秋にかけて、3号ポットの苗が出回ります。花はなく、地表部は葉だけです。

ジギタリスには多くの種類がありますが、今回購入したのはスノーシンプル、パムズチョイス、クリームベル、サマーキングの4種類です。

背丈が1mと高くなるので、植える場所は花壇の後方が向いています。

春〜クリームベルだけ開花

ジギタリスクリームベルだけ開花しました。

クリームベルはジギタリスの中でもコンパクトな種類です。草丈50センチから1mとの説明でしたが、30センチくらいで咲いています。

草丈は低いですが、茎も細いためか、真っ直ぐ直立せずに斜めに倒れてしまっています。

名前の通り、クリーム色の花です。

ジギタリスらしく、花の内側に斑点らしきものがあります。

他の種類は全く咲きませんでした。そもそも茎が伸びませんでした。

苗を植えるのが遅すぎたのかもしれません。

夏〜夏越し成功

関東以南の地域では夏は越せないとのことでしたが、全ての株が無事に夏を越せました。今年も例年通りの猛暑で、特に冷夏だったわけではありません。

秋〜大きな葉

11月上旬になっても緑色の葉はそのままです。両隣のバラよりも大きくなっています。

秋の開花

秋なのに開花したものもあります。

春に開花したクリームベルです。

11月上旬のクリームベル

何本か小さな蕾をつけた茎が立っていますが、途中で枯れてしまっています。実際に花が咲いたのは3本だけで、4本が枯れてしまいました。全て1株から伸びている茎です。

初夏と同じく、背丈は低いです。30センチくらいでしょうか。花持ちはよく、2週間くらい咲いています。

ジギタリスの栽培記録〜2年目

2月下旬です。苗を植えて1年経ちました。地上部が枯れてきています。

下の写真右のジギタリスは直径50〜60センチと巨大になっています。

春 4〜5月 とうとう開花!

4月になって、日中の最高気温が20度を超えるようになりました。

バラの近くに植えたジギタリスたちにも新しい葉が出てきました。

ジギタリススノーシンプル

4月になって、冬を越した葉が黄色くなり、新しい緑色の葉が生えてきました。

5月上旬には下の方の黄色い葉が枯れ、花の穂が上に伸びてきました。

そして5月下旬、とうとう開花です!

ボレロの横のジギタリス

4月下旬、新しい葉が増えてきました。冬の間に株分けするとよかったのかもしれません。

ジギタリスクリームベル

手前は、去年アイスバーグが植えてあった場所ですが、今年はイングリッシュローズのウィンダミアとデスデモーナの大苗を植えました。

写真中央はジギタリス、クリームベルです。うちのジギタリスの中で唯一咲いてくれた小さめのジギタリスです。

5月上旬には花の穂が上に伸びてきました。

パムズチョイス、サマーキング

両隣のバラより大きくなっていた葉だけのジギタリスが咲きました。

こんなにたくさん植えたかどうか・・?