バラ栽培を始めて3年。初心者向けのバラだけ育てています。
「ピエール・ド・ロンサール」はどんなバラ?
殿堂入りのバラ
3年に1度の「世界バラ会議」で2006年に殿堂入りした有名なバラです。他に殿堂入りしたバラは「ニュードーン」、「クイーン・エリザベス」、「アイスバーグ」などです。
世界一売れているバラ
世界で一番売れているバラです。
このバラを扱っている園芸店は多く、手に入りやすいバラです。近所の園芸店・ホームセンターでもよく苗を見かけます。自分もバラ栽培を始めるとき、初めに買ったバラの1つです。
栽培して気付いた「ピエール・ド・ロンサール」の魅力
花色がグラデーションで美しい
花の外側から淡いグリーン→白→ピンクとグラデーションになります。他の花ではあまり見かけないこのグラデーションがとても美しく目を惹きます。
ピンク色のバラは多いですが、このバラのピンクは特に華やかで美しく感じます。濃いピンクではなく淡いのに目を惹きます。また、大輪のカップ咲きなので花1輪1輪が豪華で華やかなのもこのバラの特徴です。
春一番の開花が見事
春の一番花は素晴らしいです。一斉に多くの花が咲きます。四季咲きのバラも、春の一番花は花数も多く花自体も大きく見栄えがしますが、やはり一季咲きのバラのボリュームにはかなわないと思わせます。
「ピエール・ド・ロンサール」は特に、大輪で花色もグラデーションがあり派手なので、春の開花は華やかです。
栽培して気付いた「ピエール・ド・ロンサール」の欠点
春以外咲かない
一季咲き〜返り咲きということで、基本的には春しか咲きません。秋にも咲くことは咲きますが、ポツリ、ポツリと数個の花が咲くのみです。春の開花は確かに素晴らしいですが、春以外咲かないのはやはり残念です。薬剤散布などの世話が億劫になってしまう原因です。
下は11月下旬にポツリと咲いた花です。
大きくなる
つるバラなので仕方ないですが、大きくなります。樹勢が強くどんどん伸びます。大苗を植えて1年目で2メートル伸びました。スペースがないと持て余してしまう大きさです。
葉もよく茂るので薬剤散布の手間がかかり、誘引もしなければならないので、花の咲く時期が短い割に手間がかかるバラだと感じます。
ただ、短く切っても咲くらしいので、今年の冬は短く剪定しようと思います。株に任せて大きく伸ばすには広いスペースが必要なバラです。
こんな方におすすめ
広いスペースがある
株が大きくなるので縦か横に広いスペースが必要です。春の開花時期以外は葉が茂っており、薬剤散布をしないと黒星病になるので、開花時期が短い割に手間のかかるバラです。
春に一度咲けばOK
最近は四季咲きのバラが多いですが、春の一番花の数は、四季咲きよりもつるバラの方が圧倒的に多いです。
「窓辺をこぼれんばかりのバラが覆う」という風景は、たいていが一季咲き〜返り咲きのバラによって作られています。「ピエール・ド・ロンサール」ならそういった風景を作ることができます。
初心者へのおすすめ度
★★☆☆☆
春しか咲かない、大型化するなど、あまり初心者向けではないと実際に栽培して感じます。黒星病に特に強いとも思わないので、葉を落とさないためには2週間に1度の薬剤散布が必要になります。
ほぼ1年中、葉だけが茂る大型の株に頻繁に薬剤散布を行うのはなかなか大変だと思います。
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