バラ栽培を始めて3年。初心者向けのバラだけ育てています。
「レディ・オブ・シャーロット」はどんなバラ?
オレンジ色のイングリッシュローズ
オレンジ色のイングリッシュローズというと、「レディ・エマ・ハミルトン」「デイム・ジュディ・デンチ」、カタログ落ちした品種だと「パット・オースチン」などが有名です。
下は「レディ・エマ・ハミルトン」の二番花です。赤みを帯びたオレンジ色です。
「デイム・ジュディ・デンチ」の一番花です。
「レディ・オブ・シャーロット」の一番花です。
アガサ・クリスティの「鏡は横にひび割れて」
イギリスの詩人アルフレッド・テニスンの詩が名前の由来です。呪いにかけられ塔の中で一人機織りを続けるシャーロットは窓の外を直接見ると命を落としてしまいます。そのため外の世界を鏡越しでしか見ることができません。
ある日、塔の前を通りかかったランスロット卿の姿が鏡に映ります。彼の姿をもっと見ようと窓の外を見ると、鏡が横にひび割れ・・。
この詩をモチーフにしているのがアガサ・クリスティの「鏡は横にひび割れて」です。ミス・マープルが探偵として活躍する人気シリーズの長編で、作中でこの詩の引用があります。犯人の動機を知る上で重要なヒントになっているのです。
栽培して気付いた「レディ・オブ・シャーロット」の魅力
樹勢が強い
樹勢が強くよく伸びます。同じオレンジのバラ「レディ・エマ・ハミルトン」がコンパクトなのに対し、この株は大きくなります。枯れた枝などをバッサリ切ってもまた伸びてくる強さがあります。
下の写真は「レディ・エマ・ハミルトン」です。12号鉢ですが、10号鉢でも育てられそうです。
花が下を向かずに咲く
枝はしなやかですが、このサイズの花には珍しく、うつむいて咲きません。
カップ咲きで外側の花が開ききると花が大きく見えて見栄えがします。デビッド・オースチンの説明では「コブレット」型ということです。コブレット(ゴブレット)は脚のついたグラスで、いわゆる聖杯型です。
栽培して気付いた「レディ・オブ・シャーロット」の欠点
黒星病になりやすい
2週間に1度の薬剤散布を怠ると黒星病になります。葉を落としてしまっても蕾がつき花を咲かせるのですが、葉が汚いとやはり全体に美しくなく、花も小さく貧弱になってしまいます。
スペースが必要
大きくなります。2.5メートルのつるバラとしても仕立てられるということなので、少し広めのスペースをこのバラのために用意する必要があります。
5月の一番花の頃の写真です。130センチくらいの高さになっています。
こんな方におすすめ
広いスペースで大きく育てたい
株が大きく育つので、ある程度のスペースがあった方が良いと思います。
オレンジ色のバラが好き
淡いオレンジ色ではなく赤みを帯びたオレンジ色なので目を引きます。イングリッシュローズでオレンジ色のバラを何株か育てたいのならおすすめです。
初心者へのおすすめ度
★★★☆☆
オレンジ色のイングリッシュローズならば「レディ・エマ・ハミルトン」の方が、香りも強く年中花を咲かせるのでおすすめです。
ただ「レディ・エマ・ハミルトン」はコンパクトなので、もっと大きく育てたい方や、オレンジ色のイングリッシュローズを何株も育てたい方にはおすすめのバラです。
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