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ADR品種中心〜初心者向けの白いバラ9選〜耐病性の強いおすすめ品種 ホワイトガーデンに最適

ADR認証品種を中心に、病気に強く栽培の手間のかからない初心者向けのバラを紹介したいと思います。

ADRとは世界一厳しいと言われるバラの認証システムのこと。ADR認証を受けたバラは病気になりにくく育てやすい。

ADR認証品種

「クリスティアーナ」

2014年ADR認証。

花径8センチのカップ咲き。花の中心はピンクで外側は白く、花弁がギュッと詰まった豪華な花です。房になってゆっくりと開花します。

四季咲きです。シュラブ〜つるバラで2m程伸びますが初期成長はゆっくりです。

国際コンクールで芳香賞を受賞するほど香りが良く、レモンのような香りと言われています。

「シリウス」

2013年ADR認証。

ドイツのタンタウ作出のつるバラです。2m〜2.5mとよく伸び大きくなります。

花径7センチの花が返り咲き、花色は淡いアプリコット色〜白色で房になりブーケのように咲きます。

真っ直ぐ上に誘引しても、株元から枝先まで花をつけます。7~10輪程の房で咲くので見栄えがします。

葉は緑の照り葉です。

フラウ・ホレ

2006年ADR認証。

花径7センチの純白の丸い花弁が美しいバラです。イメージする「バラ」の花とは異なるかもしれませんが、実際に見ると、純白の花弁が美しく、濃い色の葉との色のコントラストが印象に残ります。

早咲きです。花持ちが悪いですが、次々と開花するので気にならないかと思います。

一つの花に花弁は5枚の一重咲きです。3〜80輪の房になって咲きます。

10月中旬の「フラウ・ホレ」

葉は濃緑色の照り葉で純白の花を引き立てます。

10月中旬の「フラウ・ホレ 」。健康的な葉。

散った花弁が地面に積もる様はまるで雪のようです。

花名はグリム童話の「フラウ・ホレ」(ホレおばさん)から。ホレおばさんが羽布団を叩くと、その羽ぼこりが雪になることから、ドイツでは雪が降るという意味の「ホレおばさんがベッドを直している」という言い回しがあります。

横張り性で樹高1mとコンパクトなため扱いやすいバラです。

「アスピリン・ローズ」

1995年ADR認証。

製薬会社がアスピリンの誕生100周年を記念して選定されたため、この名が付けられました。

花の数が多く、3〜15輪の房になって咲くため、株全体が花で覆われて華やかです。

花弁は茶色く変色する前に散るため、常に美しい見た目を保ちます。

光沢があり小さな葉です。

ADR認証品種以外のおすすめ品種

ADR認証されていなくても、病気に強く育てやすいバラは多くあります。次にご紹介するバラは、その中でも特に美しく、おすすめのバラたちです。

「ボレロ」

花の中心が淡いピンク色になる純白の花が美しいバラです。低温時は中心のピンクが少し濃くなり、周りの白とのグラデーションがきれいです。

花径10センチのカップ咲き〜ロゼット咲きです。花弁がギュッと詰まっている豪華な花です。四季咲きで秋にも良く咲きます。

写真は10月下旬のボレロです。秋にも多くの花を咲かせてくれます。

花弁は薄めですが、雨にもまあまあ強く、雨の後でもきれいな花弁を保っています。

花つきが良く、春から冬まで何度も咲きます。真夏にも咲きます。

強いフルーツの香りがあります。数輪が房咲きになって咲くため、株全体が花に覆われるように華やかになります。

写真は5月の「ボレロ」です。

樹形は半横張り性。樹高は0.8mとややコンパクトです。

枝は細めでしなやかですが、若干トゲが多いです。このトゲの多さがこのバラの唯一の欠点かと思います。

耐病性が高く、育てやすく美しい、トゲ以外は欠点のないバラだと思います。

実際に栽培した感想はこちら

「スノーグース」

1996年作出のイングリッシュローズ。新しい品種ではないが今でも人気があります。

花径5センチのポンポン咲き。この特徴的な咲き方が人気の理由かと思います。

中心の黄色いしべが見え、房咲きですが塊にならず一花、一花がはっきりと見えるため、可愛らしい印象になります。

春は30輪位の大きな房になり、秋は10輪位の房で咲きます。秋の花付きも良いです。満開時には株が花で覆われるように見えます。

初期生育は穏やかですが、大きくなり株に力がついてくると樹勢が強くなります。つるバラで大きくなるので、植える場所を選びます。枝に鋭いトゲは少なく、枝は細くしなやかなので、つるバラとしては扱いやすいのですが、スペースがないと育てづらいかと思います。

実がなりやすいため花がら摘みを頻繁に行う必要があるのが、欠点かと思いますが、放っておいてローズヒップを摘むという楽しみ方もできます。

高温乾燥時にハダニの害を受けやすい以外は病気に強く育てやすいバラです。
 

「ニューサ」

ロサ・オリエンティスより2014年に発表されました。

一重の白〜淡いピンクの桜の花のようなバラです。蕾は濃いピンク色で美しいです。

10月下旬の「ニューサ」。近くで見ると淡いピンク。「ぎふワールド・ローズガーデン」にて。
10月中旬の「ニューサ」。離れてみると白く見える。

ティーとスパイスの香りがありますが、微かです。

連続して開花し続け、春から晩秋まで咲き続けます。

樹高0.6mとコンパクトで、庭で他のバラと合わせやすい、使いやすいバラだと思います。

ギリシア神話の伝説の野原の地名から名付けられました。

国際コンクールでの受賞歴ある優れたバラです。新品種のバラを紹介する「New Roses」の表紙にもなっています。

無農薬でも栽培可能と手間がかからず、初心者の方や、栽培に時間をかけられない方にもおすすめのバラです。

「アルテミス」

2009年タンタウ作出のバラです。

オールドローズのような見た目のバラです。オールドローズは一季咲きのものが多く、春にしか咲きませんが、このバラは繰り返し咲きなので、1年に何度も花を楽しめます。

クリーム色を帯びた白い花色のカップ咲きです。

花経6センチの小ぶりの花が3〜5輪の房になって咲きます。

花付きが良く、花持ちも良いため、美しい状態の花を鑑賞できる期間が長いです。

個性的なアニスの香りです。フルーツやダマスクの香りと異なり、好き嫌いがあるかもしれません。

葉は照り葉で、病気に強いです。年に数回の薬剤散布のみで、1年中きれいな葉を保てるほど病気に強く、無農薬でも栽培可能です。

「サマー・メモリーズ」

クリーム色を帯びた白い花色のロゼット咲きのバラです。

10月中旬の「サマー・メモリーズ」

株が幼いうちは1輪咲きですが、成長して数年で5〜10輪の房咲きになります。

花弁は痛みにくく、花持ちは良い方です。

微かにフルーツの香りがしますが、強い香りではありません。

葉は濃いグリーンの照り葉で病気に強いです。

1年を通じて花をつけ、冬にもよく咲きます。うちでは雪の降る中、2月まで咲いています。

成長が遅く、初めは木立ち、成長するとつるバラとして仕立てられます。

あまり日当たりが良くない場所でも花をつけてくれる頼もしいバラです。

地植えは寒肥のみでよく、施肥の手間がかからないので、おすすめです。実際に栽培した感想はこちら

以上、ADR認証品種中心の、初心者の方におすすめの白いバラでした。いずれも耐病性が高く、栽培の手間がかからず、かつ美しいバラばかりです。みなさんのバラ選びの参考になれば幸いです。

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