バラ栽培を始めて3年。初心者用のバラだけ育てています。
「ニュードーン」はどんなバラ?
殿堂入りのバラ
3年に1度開かれる「世界バラ会議」で1997年に選ばれ殿堂入りしました。会議では、耐病性に優れ、世界中で愛されているバラが選ばれます。殿堂入りのバラは他に「アイスバーグ」、「ピエール・ド・ロンサール」、「クイーン・エリザベス」などがあります。
つるバラの改良に貢献
その優れた性質から多くのバラの親となる。ニュードーンを親に持つバラは「新雪」、「パレード」などいずれも強健です。ニュードーンの枝変わりに白花の「ホワイト・ニュードーン」、淡いピンクで花弁数の多くロゼット咲きの「アウェイクニング」があります。
栽培して気付いたニュードーンの魅力
強健で生命力旺盛
黒星病で葉を落としてもすぐにまた新しい葉が生えてきます。夏の暑さで弱ったように見えましたが、秋にはしっかり復活して花を咲かせました。
病気に強いというより樹勢が強いです。成長が早く、2年大苗を植えて翌年にはフェンスいっぱいの花を咲かせてくれました。
花付きが良い
白に近い薄いピンクの花が春から秋にかけて多く咲き、一輪一輪はそれほど豪華ではありませんが、花数が多いので全体としては華やかに見えます。
半日陰可
庭の北側で東からの日光が1日数時間当たる場所で栽培しましたが、よく咲き花数も多かったです。
後日同じ場所に植えた「サマー・メモリーズ」もよく咲きましたが、「ニュードーン」の方が花数が多かったです。やはり「ニュードーン」は半日陰でもよく咲きます。
栽培して気付いたニュードーンの欠点
手強いトゲ
トゲが凄いです。トゲの数が多いだけではなくトゲ自体が大きく固いです。バラの花を摘んで部屋に飾るとき、人を傷つけないようにトゲを折ることがありますが、このバラのトゲはそもそも折れません。
剪定で切り落とした太い枝に固いトゲが密集して生えている様はまるで鬼のコン棒のようです。
結局、このトゲのせいで手放すことになりました。このバラの前を通る度に服や手をトゲに引っ掛けて服がほつれたり怪我をしたり、誘引の際もどんなに気をつけていても必ず怪我をしたからです。
花持ちが悪い
花持ちが悪く、咲いた翌々日にはもう散っています。せっかく咲いても少し強い風が吹くとハラハラと花弁が散ってしまいます。春に桜が散るようなイメージです。切花には向きません。
こんな方におすすめ
半日陰でつるバラをたくさん咲かせたい
半日陰に強いという点で「アイスバーグ」同様に優秀なバラです。他のバラではうまく育たないような半日陰でも問題なく育つと思います。
また花数も多く、かつ成長が早いため、2年生大苗を植えた次の年にはもう立派なつるバラとしてフェンスを覆うことができました。
トゲが気にならない場所に植える
このバラの近くを通るとき、少しでも服や手足が触れると服がほつれたり怪我をしたりするので、前を人が通らない場所に植えると良いと思います。
誘引の際にトゲで苦労するので、あまり複雑な誘引をしない場所が向きます。アーチは誘引できてもトゲに引っかかって中を通りにくいと思います。
世話をする時間がない
ほとんど世話をしなくてもたくさんの花を咲かせてくれます。春と秋は落ちた花びらが地面に積もりますが、月に1度薬剤散布するだけでそれほど病気にはならず手がかかません。
黒星病になっても生命力が旺盛なので枯れたりはせず、新しい葉を出し花を咲かせるので、手間がかかりません。
初心者へのおすすめ度
★☆☆☆☆
トゲが多すぎて扱いづらくおすすめとは言えません。ただ半日陰でも花を咲かせるので、日当たりが悪く比較的広い場所で淡いピンクのバラを育てたい方には良いと思います。
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