ADR認証品種を中心に、病気に強く栽培の手間のかからない初心者向けのバラを紹介したいと思います。
ADRとは世界一厳しいと言われるバラの認証システムのこと。ADR認証を受けたバラは病気になりにくく育てやすい。
ADR認証品種
「オランジュリー」
2016年ADR認証。
珍しい濃いオレンジのつるバラ。返り咲き。
丸弁ロゼット咲きで、花径8〜10センチの花が房になって咲く。
寒さに当たると枝に黒いシミが出来るが病気ではなく問題ない。
枝は3m程も伸びる。
「キャンディア・メイディランド」
2008年ADR認証。
四季咲きで、鮮やかな赤色の個性的な花が絶え間なく咲く。
香りはあまりない。
横張り性で樹高は1m程度とコンパクト。
房で多くの花を咲かせながら次の枝を成長させて、また花が咲くため、長く開花を楽しめるバラ。
初冬の霜が降りる頃には紅葉も楽しめる。
栽培に手間がかからないため、公共の公園などにも植えられている。公園の「キャンディア・ディランド」はこちら。
ADR認証品種以外のバラ
「アイズフォーユー」
白・淡い紫・ライラックピンクの花弁に、赤紫色の大きな目が入る。花色は気温によって変化し、目の色も赤紫色から濃い紫に変化する。
四季咲き。早咲きで繰り返し開花する。
大きめの房咲きで咲き、花付きがとても良い。
株はドーム状で整った樹形。樹高1m程度とコンパクト。
ティとスパイスの強香。
「エドゥアール・マネ」
淡い黄色に明るいピンクの絞りが華やかなフランスのバラ。
花径8センチのカップ咲き〜ロゼット咲きで、花弁の先に切れ込みが入ることがある。
ダマスクにフルーツの中香。
トゲが少なく枝はしなやか。
樹高1.8mと枝がよく伸びるので、アーチやフェンスなどの仕立てに向き、家庭用のアーチにちょうど良いサイズ。
強く切り戻しても咲き、花壇でも楽しめるバラ。
花名は19世紀のフランスの画家から。
「クー・ドゥ・クール」
先がツンと尖った宝珠弁咲きの白い花弁の中央がピンク色になる個性的なバラ。
花弁の色が、春はグレー味を帯びた白、夏は淡いピンク、秋は藤色に変化する。
花径6センチで房咲き。ティの微かな香り。
夏の高温期も美しい花を咲かせる。
四季咲き性。木立樹形。
環境の悪い場所でもめったに病気にならず、半年に一回、薬剤散布をすれば良い。
しなやかな自然樹形がとても美しいバラ。
樹高1m程度とコンパクトで鉢植えにも向く。
花名はフランス語で一目惚れを意味する。
「ピエール・エルメ」
花の中心付近がアプリコット、外側付近が淡いピンクの柔らかい雰囲気のバラ。
丸弁咲きで中大輪の花が房になってふんわりと咲く。
ティとフルーツの中香。
繰り返し咲きだが、株が充実すれば秋にも良く咲く。
枝が2m以上と良く伸びるつるバラ。オベリスクやポール仕立てがおすすめ。
月に一回の薬剤散布が好ましいが、無農薬も可能。
花名は、フランスの「パティスリー界のピカソ」と呼ばれるピエール・エルメから。
「アイ・オブ・ザ・タイガー」
黄色で一重の花弁の中心が濃いオレンジ色になる個性的なバラ。
咲き進むと黄色が薄くなりピンクがかる。そのため1株に2種類の花が咲いているよう。
花付きがとてもよく、大きめの房になって咲く。
完全な四季咲き性で春以降もよく返り咲く。
スパイスにティの微かな香り。
四季咲き性。シュラブ。
月に一回の薬剤散布できれいな葉を保てるが、無農薬でも栽培可能。葉を落としても、すぐに復活して繰り返し咲く。
樹高は1m程度と低くコンパクト。横張り樹形。
「フロキシー・ベビー」
淡いピンク色の桜の花のようなバラ。
花名は「宿根草フロックスのような」バラの意味。
四季咲きで連続して開花する。
細長いノイバラのような葉は病気にとても強い。
樹は直立気味に伸びるが、樹高0.7mとコンパクト。
庭では草花のように他のバラとの間に植えても良い。
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